【レポート】”さよなら銀行。” ~住信SBIネット銀行の挑戦~ #AWSSummit
こんにちは、崔です。 AWS Summit Tokyo 2019 初日のK1-02のセッションである 「"さよなら銀行。" ~住信SBIネット銀行の挑戦~」のレポートをお届けします。
スピーカー
住信SBIネット銀行 木村 紀義様 取締役 兼 執行役員CTO
はじめに
"さよなら銀行"とは、10周年のときのキャッチフレーズ
弊社インフラ遷移
- 仮想化によってデータセンターを4箇所に集約/個人情報を持たないシステムをAWSに
- 全面的なクラウドシフトを意思決定 全てのシステムをオンプレからクラウドに移行
- コンテナサーバーレスマイクロサービスへ
インフラに求めるもの
- 品質
- 事業継続性、セキュリティが大事
- AWSによって安価に災対要件を充足させ、すばやくセキュリティサービスを利用することが可能
- 俊敏性
- ビジネスの加速
- Fintechに代表される外部環境変化により、開発期間が短く、試行錯誤型のサービスが増大。開発スピートの向上が求められる
- AWSに移行することで開発期間短縮(4ヶ月が1.5ヶ月に)
- 人
- ワークロード最適化
- AWSによってOS以下からの管理から解放
- コスト
- コスト最適化
2017/8/25 取締役会 ほぼすべてのシステムでAWSへ
その1.インターネットバンキングシステムのAWS移行
オンプレのDBサーバ群をAurora PostgreSQLにマイグレーション オンプレDBとDX接続していたものをAuroraへ
現行の商用データベースとAuroraを性能/可用性・コスト面で半年近く比較し、全項目で同等以上の評価となった
- 性能 1.5倍
- コスト 83%削減
- 同水準の可用性
その2.コンタクトセンターのフルクラウド化
- オンプレからフルクラウド化
- 日々変化する顧客ニーズに対して
- 低コストスピーディーなサービス提供が重要
自動応答の経路設定を自由に変更できる点や他システムとの柔軟な連携に強み Amazon Connectの採用
その3.PrivateLinkの採用
- AWSを利用している他社環境とセキュアかつ高パフォーマンスで接続
- 銀行の申込書の登録業務を完全自動化
- ネットワークコストは従量課金で80%を削減、開通リードタイムは数分
最低限の初期投資 最短のリードタイム
さよなら銀行
Bank3.0 銀行がニーズを予測し、顧客からの要求がなくても銀行が顧客ニーズを予測してサービス提供する
Bank3.0の先にあるもの
- 第一フェーズ
- リアル店舗のフェードアウト
- 第2フェーズ
- バンクのフェードアウト
- 第3フェーズ
- バンキングと生活の一体化
- 生活サイクルの中でバンキングを意識することがない(フリクションレスバンキング)
当社の金融インフラ群を有効活用した新たな取組 NEO BANK (Banking as a Service (BaaS)) API基盤を通じて必要な機能だけを提携先のサービスに融合
ネオバンクに求められるインフラ 俊敏性
- ネオバンク事業のキーポイントは外部企業との連携
- 開発期間が短く、試行錯誤のサービスが増大
- これまで以上のスピードの向上が求められるように
- ビジネスの加速のためにAWSが最適
まとめ
銀行業界においても、昨今、Fintechの影響により、開発期間を短く、試行錯誤型のサービス開発が要求されているようです。 開発スピードが要求される現状、ビジネスを加速させるためにはAWSが最適とのことでした。